誰もが詩を書いている/
番田
空虚な心
何もない 多分 空虚な
暗い窓があるだけのようなその部屋で
僕は寂しい気がする目を閉じた
自ら死ぬ人を
悲しく思う だけど そうする人を
だけどそこにはいないという風に
視線を誰もが目にそらしている
何を残せるのだろう
この国で生まれた 僕は
種のような言葉を いつも そこに
いつも 探すけれど どこにも無かった
開いたままの本
閉ざされたままの言葉には死んだ人
そして 多くの人が そこで 今も
必死で生き続けている
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