便箋/
青色銀河団
かつて
きみの氷河を渡ったことがある、
十二月の、
空のない果てなき空。
北の地では、いまでも、
無いものは、つたわり、
有るものは、つたわらないであろう。
水辺のポストに、投函された、
ささやかな手紙は、
幼い頃のわたし。
風にのせて、
おもいを伝えるのに、
きっと10本の指では足りない。
戻る
編
削
Point
(4)