便箋/青色銀河団
 
かつて
きみの氷河を渡ったことがある、
十二月の、
空のない果てなき空。

北の地では、いまでも、
無いものは、つたわり、
有るものは、つたわらないであろう。

水辺のポストに、投函された、
ささやかな手紙は、
幼い頃のわたし。

風にのせて、
おもいを伝えるのに、
きっと10本の指では足りない。




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