書きかけの詩2/番田
何か疲れたけれど手遅れであるように思えた
何か もう 眠いのかもしれない 僕は
信じたかったけれど 言葉の力を だけどこの手は
何故なのだろう 飽きていた 僕は
そしていつのまにか目を閉じていた
色々な本を読んでいるとき 部屋で
色々な 目には見えないものを その手に
僕は そこに 存在するものとして
手に取って 読んでいた だけど 指は
ぼんやりページをほくそ笑んでめくっていた
ラブレターがポストに入っていた 誰かからの
僕の知らない人からの手紙が 誰かからの
何の予告もなく そこに 入っていた 僕は
そして それを手にとって 中身を開けて
人形のように ただぼんやりと見つめていた
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