そんな花見/梅昆布茶
 
ほんとうをひとつ石のしたに埋めた
約束をひとつ鏡の裏にかくした

退屈がちょっと窓からのぞいた
懸命がぼくのしりをたたいた

月は宙ぶらりんで柳のしたを通りがかった
杜甫と李白がちいさな卓をかこんで酒を交わす

花百選を紐解き
はなの名前をくちにする

そんな花見があってもいいかなと思った


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