棺の蓋にはラッカースプレーでこう書いてくれ、「出来る限りの速度と力がそこにはあった」と/ホロウ・シカエルボク
を開けることが出来たのか、そういうことは全部…誰のためにって、何のためにって…?俺が思うにそれは誰のためでもないね、それは限定された誰かのためじゃない、もしかしたらそこに何かを感じる誰かがいるのかもしれない、そうしたらそれはそいつのためのものになるのさ、ほら、化石だって、人によってはただの石だろう、それと同じことさ、あるいはただの石でも、それを美しいと感じるようなやつだって居るだろう…分かるだろう、価値なんてものは限定されることはないんだ、気に入って拾ったやつが新しい名前をつけるだけのことさ、それは貫かれなければならない、これ以上やる意味があるのかというほどに徹底的に、そうでなければそこに、なにか
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