曲がり角のひと/
たま
い
たしかに、人生がなくても小説は書けるだろう
でも、いつかは疲弊する
いや、それは
疲弊のなかで、もがくようなものだ
とても、崩壊とは呼べない
たとえ、創作であったとしても
ただ、単に
(現代)という仮面をつけただけだ
曲がり角のひとよ
あなたのその鏡のような瞳には
希望が宿るのでしょうか
勇気が宿るのでしょうか
このわたしの狂気を写すたびに
いつも、やさしく声をかけてくれる
行ってらっしゃい。
行ってきます。
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