色の見えない自分/番田
風景へと歩いていく
僕は 他の誰でもなくなった
自分がいるであろうその場所で
感覚についてを考える 僕にない
まだ 存在しない その感覚を
そして 月曜日がくる
死んでいくのだ 群衆は
通り過ぎては力尽きて 火曜日になる
電車に乗って そして
買っている 僕は チケットを
一人で手にした席で揺られながら
飛行機で握りしめている
チケットを感じている
見知らぬ自分の持つ可能性 それは何だ
街へ行く だけど わからないまま
未知の感覚についてを予想しながら
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