死ぬのがこわいから/
あたらしい名前
幸せな夢でした
ありがとうございました
と言って
死ねる日を
ベッドの上、肺のなかの空気を
ぜんぶ吐いて
覗き込む顔に顔で返事をして
さよならも言わず
死ねる日を
私より先に
傍の名もしらない子供らの
たすかっていくのを
見ながらすこしほほえみ
死ねる日を
こないだまでゆめみていたけど
もう終わりだ
死んでいくおまえは
きっとすごく醜い
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