明日への媚薬/ヒヤシンス
昨日の囁きが今日の閃きに変わる時、
私らは燃え尽きる事のない一本の蝋燭のようだ。
揺らめきながら暗闇を照らし、
広がる領域の旅人となる。
思考の岩を砕き、思想の風になびかない心を持ち、
ただただ燃え盛る炎を見つめる。
ひとたび弱まる燃焼は新たなものを吸収する為の断捨離。
上昇する煙に実り豊かなイメージを重ねる。
想像の翼に乗って大空を飛翔することも、
大志を抱いて大海原を航海することも、
すべての選択の自由はあなたが持つ。
決断の誤りは炎を消してしまうかもしれないが、
私もあなたも可能性の火種は常に持っている。
そして今夜も明日の為に煌く媚薬の一滴を炎に注ぐのだ。
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