恋のダンス/
草野春心
ダンスを踊ろう
暗くせまいところで
水と草の 香り蕩けるポルカ
いつまでも 甘く舌にざらつくタンゴ
ぼくが 小さな椅子にすわって
うつむいているような時には
うしろから蹴飛ばしてくれ
汗ばんだ手で掴んでくれ
もう、恋は
せつないものじゃないだろ
ひとりでするものじゃないだろ
きみが 可愛いえくぼをみせて
なまえを呼んでくれるような夜には
戻る
編
削
Point
(2)