休日の生き方/番田 
 
持っている人がそこには何人もいた。あまり、だが、良いと思えることがなかった日でも、この公園に来ると少しだけ癒された気分になるから不思議だ。


都会にある公園というと、どこか、整備されていて無機質な印象を与えたりしがちだが、ここは庭師にも手つかずの部分が多く点在して、それが逆にそこにスケール感を与える一因にもなっている。どこにでもある近所の公園とは違うのが、パフォーマーが多いという点でもある。またここは、公園と言うよりもむしろ山の中であるといった方な適切なようにも感じられる。昔はモモクロが入り口あたりで踊っていたというような話もある。そしてそれは、公園の中の漂った感じの時の流れとは対照的で面白い。私はそんなことを考えながら、ぼんやりと外に出て、表参道へ向かう道を見ているとき、そこに新しい感じの人の流れを肌で感じ取っている。

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