人肌恋しいあなたへ/ゆず
んで?」
きもちわるいから。
舌と舌、きもちわるいの。「なんで?」
男の子はみんな下心があるってことを
まだ子どもなわたしは受け入れたくなくて
たとえ王子さまみたいな人がいたって
その人には可愛いお姫さまがいるんだってそんなの
かなしすぎて信じたくない
みんながみんなそうだとして
みんな本当に愛してるのは可愛い可愛い自分なんだってことを
みんな本当は誰だっていいんだってことを
わたしは優しくされれば愛してくれれば簡単に人を好きになるような女だってことを
まあいいかと流されてしてしまったいろいろな行為を
認めて受け入れて
そのうえであなたを愛せたら
わたしは大人になれますか?
わたしをあなたのアクセサリーにしないで
わたしをただの欲の捌け口にしないでと
願うことを諦めれば大人になれますか?
それならやっぱり
わたしは大人になりたくないのです
消えちゃいたいくらい
涙がぽろぽろとまらないくらい
子どものままでいたいのです
でもあなたのことを好きになりたいとおもうよ
だってさびしいから
あなたときっと、同じ理由。
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