夕餉どき/
草野春心
西陽がなにもいわず
夕餉どきの部屋にはいってくるのが
わたしたちはきらいだった
畏れのため
わたしたちは歌っていた
それとも、単なるかなしさのため
歌っていた
踊っていた
いつまでもふざけていた
夕餉どきのわたしたちのあいだに
はいりこんでくる すべての悪しきもののため
戻る
編
削
Point
(3)