twitter/葉leaf
 
てしまった僕の体には いつの間にか草が生え木が根を下ろし 何千年もの間新陳代謝する林となった 僕の一生は人間であったのかそれとも林であったのか ただ土壌として林が移り変わるのを感じていた時期が最も幸せだったので 多分人間の幸せは死んでから訪れるものだ

朝未きの部屋の中から 光に浮いている泡を沢山手に取って口に運んだ 今日一日僕が泡のようにふんわり生きますように 泡が自然に萎むように 今日一日僕が無という幸福に近づきますように 泡が運んでくる記憶・歴史・伝統 それらの温みでお腹を一杯にして 労働でも余暇でもない真っ白な日が始まる
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