多義性のデザイン(アスパラガスさん讃3)/渡邉建志
インされていたのと比べて、
意外にも「スケートリンク」はまっすぐとどく。リフレインとともに。
僕はあまりにもこの詩が好きだ。
最後の3行。
個人的な(しかも曖昧な)記憶を話すことにきっと誰にも意味はないのだけれど、
浮遊する緑色の掲示板にこの詩が発表された(かどうかも記憶は曖昧)とき、
最後の3行を読み終わったときの不思議な浮遊感をやはり僕は忘れないだろう。
僕はあまりにもこの詩が好きだ。
ぼくはスケートリンクにとじ込められた
きみの日なた
日なただよ
「ぼくは」のあとに点もスペースもない。「とじ込められた」まで読まれ、
そこで一旦改行
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