いいともだって/八男(はちおとこ)
 

笑っていいともから電話がかかってくる人になりたい


小学生のときから どこかで少しだけ そう思って生きてきた




それが完全にかなわない夢に あと半年でなってくれる




俺の地元には 山や 建物や 電柱や ポストや


道があって  そこを行ったり来たりする 毎日だけで





家のなかで テレビをつけると タモリがいて 笑っていいともがあった



そして また 道があって 行ったり来たりするのだった






学校の帰りに 石を拾って石器じゃないかなと話ながら


ときおり タモリの話もしたものだ


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