現場主義/梓ゆい
 
別れを伝え行く人々の亡骸を積み上げるかの様に

上を目指してゆく・・・・。

「残忍に、なってしまったのだ。」と

泣いたのは最初だけ。

今では

戦場の一人となった。

(誰かの終わりが、当たり前になる。)

失くしてしまったのは、一息の瞬間

身も心も染まりきった時に

「ここが生きる場所だと、悟ってゆく。。」

死人の雄たけびが通り過ぎる

裏舞台

しびれる手足を押さえ込みながら

生き残るのだと

食いついた。。





戻る   Point(1)