週末/梓ゆい
会えると感じた、深夜の歌舞伎町。
都心へと向かう電車内は、乗客もまばらで
反対列車の人々の顔が
余計に疲れて見える。
(とくん。とくん。とくん。)
とくん
とくん
とくん・とくん。。
微かな予感に確信を持ち
(とくん。とくん。とくん。)
とくん
とくん
とくん・とくん。。
沈黙の中にある期待は今
(とくん。とくん。とくん。)
とくん
とくん
とくん・とくん。。
もうすぐ会えそうな人のところへ向かい
(とくん。とくん。とくん。)
とくん
とくん
とくん・とくん。。
東京大神宮のお守りを握り締める。
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