なんてことない日々のおわりに/
かんな
ないものも
この世には多いものよ
一生のあいだ
石として飲み込んでいなければ
ならないものもあるのよ
覚えておきなさい
という
あなたのこころの石が
割れることはなかったのでしょうか
空から見る地上は濡れていた
両手を広げ
抵抗を抱く
涙のひとかけを集めて雨は降るのか
こころの一部が漆黒であるなら
どうかはやく
闇を連れてきてほしい
夜が訪れたなら
晴れる明日を星々にねがう
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