青山通りのごろつき/番田
僕は歩いた
青山通りの道の暗闇の中を
歩いていく道の続いていくであろう方へ
僕は 道を たどった
きっと 消えていく
いつも 誰もが 吹かれてはいない
風の風景の中に立ち 見えない
見えるであろう風を自分自身に感じている
道を歩いてきた
だけど どこだろう 思いの中の遠くにある
この暗いトンネルの中からは近くはない
そして何も見えないような気がする
交差点の昔の友達を
死んでもいいとき 思いだした
潰されたバイクのカーブを曲がっていくとき 掠れた
白線の中に看板が寂しく立っている
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