一ページ/梓ゆい
こたつを囲んで
テーブルを囲んで
昔と変わらぬ景色の中で
暖かな鍋物をつつく。
だし汁を浸した白菜
ぷりっぷりの海老と鶏肉
ビールで流し込む
つるっつるの白滝
触れれば脆い
銀鱈の白身
醤油ベースのお汁をすすれば
白御飯の弾丸を
無言で装備させる
「野菜よりも多く、肉・肉・肉を投入せよ!」
茹で過ぎず
固すぎず
口の中でほぐれる位が
一番美味しいのだ!
(ここから先、所有地につき関係者以外の立ち入り禁止。)
肉を取り合う戦が始まれば
誰かの鼻歌が
勝利の第九と重なった。
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