書く動力 1/Dr.Jaco
ざりする。
そのうんざりは「言葉さん」との営みそのものだから。
うんざりする反復の動力が詩作として結果し、いつでも中途半端である。
(中途半端、とは自分の書くものへの自己評価であるが、過激なことや、人を挑発す
るだけの中身の無い叫び声よりはましだ、とも思っている。)
この何年かに亘って、私は自分が書こうと思うものを1文字も書かなかった。その代
わりに仕事の文書は山ほど書いた。A4用紙に印刷したら、ホントに山になるだろう。
事務手続きに関する通知とか、商品のマニュアルとか、会社の規程とか、比較分析表
とか、種類は多いが、同じ会社のものだから、似たようなトーンになる。このトーン
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