お手上げバランス/藤鈴呼
 
好きか 嫌いか 確かめながら
箸を 進める

此処が ジャングルだったなら
橋を 悠々と 渡れただろうか
端で 蹲って いただろうか

自問自答しながら
懐かしい気分に 浸る

時が過ぎても 家族愛は変わらず
悪戯心 旺盛で 
ふふっと 笑える 生活が 良い

バランスの取れた 見事な 倒立の 姿
揺れる 葦の如く 風に吹かれる会話が
最高に 心地 良いのです


丸みを帯びた きみ
全体で 穏やかさを 表現しているようで

全て 平仮名で 有ることで
何処かに秘密が 隠されても いるようで

それらを全て 忘れ去って 
両手を挙げて ( お 手
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