正常というのはつまらない/桐ヶ谷忍
 

よく分からないが、軽い躁鬱病患者の私は、明日まともに書くことを出来なくなるかもしれないので
今日たまたま書きたい気持ちになっているので、書きたいことを書くことにした。

狂っていた時に書いた詩の中で、自分が一番気に入っているのは「弔い人形」だ。
あの時書けていたものが、今は書けなくなっているということについて、私はそれを惜しんでいる。
あの時は、自分が正常なのか異常なのかなど関心外だった。
ただただひたすら、自分の(異常な)嘆きに身を浸していて、書いても書いても、書くことは尽きなかった。
逆に言うと、自分の抱えている嘆きの大きさを表現することが出来なかった。
あるいは、出来な
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