散弾銃の硝煙の妄想と瞬きの間だけの小さな虹/ホロウ・シカエルボク
コールの途切れた公衆電話のぶらさがったままの受話器からは必ず報われぬ亡霊たちの呻き声が聞こえてくる、コミットなんか出来ない、出来るわけがない、その回線はもうどこにも繋がれてはいないんだぜ、静かにフックに戻してボックスを後にするんだ、お前自身にまだ生きていくつもりがあるのなら…くしゃみの様な通り雨にひとときだけ濡れた街は、夏の終わりと秋の始まりの境目を忘れたように―午後の穴ぼこの上で痴呆のように口を開けていた、スクーターとソーセージとスマートK 、たまたま目についたのはそんなものだった、吸いもしない煙草を咥えていた、へらへらした口先を誤魔化すためだったのさ…ローリング・ストーンズのア
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