鴉が 啼く/藤鈴呼
「選ぶ」のか「運ぶ」のか
全ては 君の 気持ち次第
輝石になって 編み込まれた
唯一の 糸の 行方
残り香 浮かぶ頃
好き勝手な イメージが 作られ
くすっと 笑いながら
惹き込まれて いく
月は ゆっくり昇り
下りるまでの 時間を
それ以上に ゆっくりと 数える
勿体無い と 呟けば
鴉が 啼く
少し 小馬鹿に したような
他人を喰ったような 羽根を
青空に 魅せつけながら
空腹までの 静かな 心模様が
くるり くるりと 描かれていく
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