秋を感じよう/塩崎みあき
 
足先の冷たさ
こごる肌
だから
空間が
分断されるごとに
秋を感じよう

今年は
石油の匂いが嗅ぎたいので
ストーブを
購入しよう

樋にかけていた
紗を仕舞おう
白ッ茶く褪せている

葉っぱはからから
から
かさかさ
ブラインドの
隙間から
かさりと
舞い込むので
やはり
分断
分断
分断

陽の光は
一日中
傾いて差すので
なんだか
ずっと眠いな

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