愛やつながり/吉岡ペペロ
 
きっとどこかに

月や星や雪が闇に影をつくっていることを

もう失われてしまった

地球の独り言のように感じていた

なのに

ここには闇などなかった

どこもかしこも

発電所からの電気で照らされていた


悲しいことも忘れられるくらい

あたまが腫れ上がるくらい

明日のために勉強していた

未来にある楽しいことのために


きっとどこかに

月や星や雪が闇に影をつくっていることを

もう失われてしまった

地球の独り言のように感じていた

なのに

ここには闇などなかった

どこもかしこも

発電所からの電気で照らされていた






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