ふたり/
石田とわ
それは声にだした途端
ひび割れ砕け散る
鎖のようにつなぐもの
絡まる蔦のように
知らずに互いを
縛りあう もの
口を閉ざし
黙ったままで
新月の夜道を歩く
そんなふたりがいてもいい
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