せわしない朝/
草野春心
朝がいそいでいる
子の笑う声のような
光たちを小脇に抱えて
ガラスの球は真ん中から
はっきりとふたつに割れた
きみが急に
うたうからだよ
ゆうべ見た せつない
夢が川の流れなら
この朝に続いている
きみが 笑う からだよ
はじけて飛んだ水しぶきが
みちばたの花を濡らした
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