青い荒川/番田 
 

昔の思い出が不意によぎる
頭の中を
鏡の中として 部屋で 見つめる
友達がいたころとして
誰もいない 誰もが消えた 部屋は
孤独な誰もが 寂しい旅人
僕は 考えていた
そんな 窓は 暗く寂しい


寒い冬がやってくる
言葉もなく 思う
それがやってくるであろうときを
パンをかじりながら 思う
友達がいなくなるであろうときを
この川の向こうに
何も思うこともなかった
今日も暗い雲がたちこめている

戻る   Point(2)