現代、詩/左屋百色
 
現代詩の向こう側で
、君は大味の言葉を砕いている
現代詩の向こう側で
、君はいかにもな表現を潰している
現代詩の向こう側で
、君はそれらしい物語を消している

それは確かなことだ

君が現代、
どこにいようが
君の感情、
それは君が生まれ育った場所から
輝いているのです
君の現代、
詩は何年も先へゆく
もはや夕陽を立ち止まって見たりは
しない
その手でひとつかみ
して
こころに焼き付け
何年も何十年も先へゆく
そして
君は夜空をすべて
現代詩に変えてみせた
わたしは今まで
そんな詩をよんだことがなかった
星をすべてのみ込んでみせた君に
ふるえ
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