逆立ちで、歩こう/まーつん
 
ーにぶら下り
揺れる足元に広がる
奈落の空へと落ちるまいと
必死にしがみついてた

希望を探す彼女の目が
僕の顔を素通りしていく

もう少し
続けようか

世界の垢や汚れが
全部、星の海に
零れ落ちてしまうまで

だって 思う存分
楽しんだだろ、みんな

愛や憎しみに
まみれながら

泥だらけになって
傷だらけになって

いろんなものを創って
いろんなものを壊してきた

そんな世界を
もう一度揺さぶって
こびりついた汚れを
振り落してあげなければ

遊び疲れた
子供の身体を

シャワーで
洗い流すように



余計なお世話ってやつかな?




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