月夜の晩、私は、河原の葦になってクレーターをなぞり/ホロウ・シカエルボク
アマンダが小さく俺をたしなめる、俺は判ったと言って寝返りを打つ、アマンダはどんなふうにしてあの、うっとりするような鼻濁音の使い方を覚えたのだろう?何度聞いても聞き飽きるということがない…このところ幼い頃に住んでいた家の夢をよく見る、親兄弟も皆、昔のまともな姿で出てくる、追いかけて捕まえると、もはや容認出来ないくらいの叫び声を上げる、オーケー、勝手にしなよ、眠くなり始めたのでリビングを出て自室にこもった、着替えて、のんびりしていると、あっという間に睡魔は襲ってきた、月の光がここに届いている間に、素敵な夢を見ながら眠ろうじゃないか。
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