天と地が出会う場所/まーつん
 
な時間の先にある

 私が いつも
 誰かとの仲直りを
 先延ばしにするように 

 だが 本当に
 戦うべき相手は
 己の内にこそあるのだ

 せめぎあう
 不安と 希望と

 時に私は 希望に組し
 不安を 打ち倒したいと願う

 時に私は 不安に額ずき
 希望を 嘲笑いたいと願う

 だが その二つは
 実のところ 血を分けた
 兄弟のようなものだ 

 私の心 という
 生みの親の血を

 だからこそ
 彼等は 互いの存在を
 許しあうべきだが

 カインと アベルのように
 空と 大地のように

 遥かな未来に
 於いてしか

 永き道のりの
 果てにしか

 和解することは
 無いのだろう

 だから私は

 焼ける石と化した 葛藤を
 胸の内に 抱えながら 
 今日も 歩き続けるしかない



 あの地平線に向かって










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