賛歌/壮佑
ダダ漏れのDark Matter 鉛色の重力
街を歩いてもアスファルトに走る無数の亀裂
から滲み出てくる闇を見つめるだけだ
ああ この皮膚がすべて剥がされても
感じているか? 動いている 動いてい
る 闇の中を 蠢く者がいる
おう 耳孔でウラン弾が爆ぜようとも
聴こえているか? 無限に遠く 無限
に近い 闇の中で 囁く者がいる
押し黙った孤独な獅子の心音を聴く
どこか森閑とした場所で赤ん坊がむずがって
いる
夜の木立の奥の
沈殿する闇の中に
おまえは確かにいた
跳べ、戦慄へ、永い微睡みの季節が終わり
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