もし、そんなことをしたら…/ホロウ・シカエルボク
何かを綴ろうとして感情が一目散
転がり落ちる一日の終わりが
階段のいちばん下で悪い頭の打ち方をして昇天
きちがいじみた断末魔だった
どうしてやることも出来やしない
通信を何度も試みてみたのは
無線だってまだそんなに捨てたもんじゃないって思いたかったからだろ
だけど呼ぶ声は無様に
とっても無様にこむらがえるノイズの中で迷子になっただけ
ウンザリしてスイッチをオフにしたりしたらきっとそこから一生
出てくることなんか出来ないぜ
突っ張った左足のふくらはぎが忌々しい
だけどそいつをどうする時間も無くて
目覚ましに急かされる前に少しでも満足
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