ロンシャンの森/
花形新次
ねえ、きみ
つまらないことを
書き連ねているぐらいなら
ロンシャンの森に行って
金色に輝く彼の髪に
そっと口づけしようじゃないか
ねえ、彼女
しみったれたことを
誰かに聞いてもらうぐらいなら
ロンシャンの森に行って
深い海のような彼の瞳に映る
僕たちの忘れてはならない誓いを
もう一度思い出そうじゃないか
素晴らしい日曜日
さあ、みんな揃って
ロンシャンの森に
行こうじゃないか
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