浅黒い日中に突き刺さる鈍重な乖離/ホロウ・シカエルボク
 
るのさ、一度それが始まったらショックが起こるまでは収まらない、ショックを、ショックを定義出来るか?それは瞬間的に作用するエネルギーのことだ、そいつが散らばり欠落した思考を圧縮して再構成するのさ、ベーシックが整いさえすればそれでいい、思考は特別な要因を持たない、スイッチがきちんとオンになればそれで構わないというわけさ、鉛筆を手にとって頭の中を流れていくものを書きつける、記されたものは赤の他人に宛てた遺言のように見える、誰に何を残そうというのだ?なにかをはっきりと認識しようとすると、クエスチョンだけが増えていく、生まれたものたちは全身に散らばり、落ち着く場所を探そうとする、思考回路は回復し、思考は散らばり、生まれてきたものたちを見つけたら喰らいついて飲み込む、霧が晴れるような正解を肉体は求める、思考は、意志は、存在の規定はひとつではない、無秩序に無作法に無遠慮に散らばるそいつらを無理矢理に押さえつけて縛り上げ、ここに曝してみせるプロセスがもしかしたら「詩情」なのかもしれないぜ…。



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