浅黒い日中に突き刺さる鈍重な乖離/ホロウ・シカエルボク
どな、放出したものをペインティングナイフで壁に塗りつけろよ、それは必然性というものの象徴的な出来事になるだろう、死ぬために生きているわけじゃないが時々死んでるみたいな気がするときがある、正気に結構な数の銃創のような穴ぼこが空いて、その全てに朦朧が詰め込まれるんだ、なめされた皮のようなのっぺりとした日常なんてそんなに珍しい話じゃない、この世が確信だらけなんて思い上がりもいいところだぜ、常に真っ暗い井戸に顔を突っ込んでいるような人生で無ければ安心して生きることなんか出来ないさ、悟り、信念、主義主張、主観客観直観霊感、そんなものすべて嘘っぱちか欺瞞だ、飲食店の店頭に並べられたプラスティック製の食いもんみ
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