心の運動不足に関する覚書/まーつん
 
甘いモノばっか口にして
青写真の上で踊らされ
あからさまな嘘に 慣れていく

他人の思惑に乗せられて
自分の声には耳を塞ぐ

そんな生き方が 楽ちんだ
なんて 思っていたけど

どうなのかな

毎日が
穏やかな 晴天ばかりなら
いいけれど 不意の
嵐に襲われたら 

血を流す人を前にして
手を差し伸べようと思っても
どうしたらいいのか わからない

血を見たがる人の刃を
払いのけたいと思っても
どうしたらいいのか わからない

日々 身体を動かすことで
各々の筋肉が 強さを保ち続けるように

慈しみや 怒りという感情も
日々 使いこなしてい
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