その花は開いてその花が散った/信天翁
 
その木の葉が伸び盛り
      いろづき終えたのち
その木の葉は
      いさぎよく散った

ニンゲンも産声を
        四次元に響かせたのち
     その歓声は名残おしく消えてゆく

支えきれない こころの重みなの か

木の実が 熟しきれず腐り始めて
荒れ果てた庭土に ころがっている
あゝ・・・・・
戻る   Point(2)