その花は開いてその花が散った/
信天翁
その木の葉が伸び盛り
いろづき終えたのち
その木の葉は
いさぎよく散った
ニンゲンも産声を
四次元に響かせたのち
その歓声は名残おしく消えてゆく
支えきれない こころの重みなの か
木の実が 熟しきれず腐り始めて
荒れ果てた庭土に ころがっている
あゝ・・・・・
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