海に描いた反ジガゾー/ただのみきや
 
          空に刺さった白い翼で
          昨日の顔を剃り落した

          盲目という名の水夫が
          風に咲いた女をつかみ
          肋骨の間に接ぎ木した
          女が蔦のように覆う頃
          熟した指で海に書く詩





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