A Tale of the Tontlawald/壮佑
 
人形
  を作らせる。その胸に穴を開けて一切れのパンと黒い蛇を入れ、
  エルザの血の付いた金のピンを突き刺すと、土人形はエルザそ
  っくりの、しかし心のない人間になり、まま母の元に帰って身
  代わりとして暮らす。
   一方エルザは、トントラワルドの住人達と、楽しい、夢のよ
  うな生活をして過ごす。金のにわとり。小馬のように大きな黒
  猫。欲しい物が何でも出て来るみかげ石。食べてはならない十
  三番目の料理。歳を取らないキシカ。けれどもエルザは成長し
  てゆく。
   とうとうやって来たお別れの日。鳥になって空を飛んで行く
  エルザは、一本の矢に射抜かれて森に
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