月を止めた愛の次/朝焼彩茜色
 
そろそろ 準備はできた頃かな
心の準備なんて本当は要らない
君が時間をかけたいなら
合わすしかないから

 待っている
 待ち草臥れない音楽を流しながら 中秋の名月には準備できているよね

人間の恋心ではないよ
私はいつでも準備できている
いつ死ぬか悟れないから
いつも準備は整えて開花させている

 待っている
 刹那に雪に溶け込む金風と戯れながら 悲しみも溶かしてもらって

励まし激し過ぎたかな ごめんね
心からでは足りないだろうから
暫くは 語っておくね 物語の本質を
本当にごめんね

 待っている
 時間を止められるか 瞬きもせず 重ね合わせる追願を燃やしている

人間の恋心なんて越えているよ
私は君を愛しているけれど
それでは足りないだろうから
詠うしかないんだ

 待っている
 時間はきっと止められる あの月は止まったままだから

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