間合に入る言葉/朝焼彩茜色
く仲間と喋りながら 潜り泳ぐ
水面しか思い出せない メモを取らせるものかと 忘れる脳を好んでいる 言葉
間合に入ってくる程 刻印されたと誤作動を起こす 私の海
もう既に忘れている 愛したかったのに 浮かんでは潜り浮かんでは潜り
再び姿を現す時は 磨ぎ澄まされていて 海に潜ってゆく夕陽のように 美しく
見惚れているばかるで 感じることしか出来ない
それでも 間合に入ってくる 原石の言葉 いつかいつか 私が磨きたい
溢れてしかたない いつでもどこでも 真に言葉が生きの道
跪き両腕で抱きたい 脆く儚い言葉も全て
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