真夜中の青山通り/
番田
多くが寂しい
目の前におぼろげに見えるもの
遠くには 夜
思い出
そして山
星が
暗闇の中で
音楽で
西麻布で
いくつかの
暗い夜道を 女と
歩いてきた
手をつないでいた
サイフの
中身がだだもれて
口をつく時
ぼやけた 人生が
レールを
砕けていく時の中で
閉店する
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