読書の影/
番田
何もないレールの上
一人で行ける場所とは きっと この部屋だけ
絶望の出口であるドアがきしんでいる
外にあるものは何だろうと 僕は腕を組む
それともどこにいるのか 僕は
帰り道の暗闇の中に ひとり
それとも部屋のどこかに僕は存在するのか
心の中から どこに向かっているのか
戻る
編
削
Point
(1)