ご自由にお取りください/あおば
峙しなくてはならないなとも思う
所詮こことは縁がなかったのだと
辺りには誰もいないのを幸い
すごすごと退散する
蝉の声がやけに喧しく
揶揄しているのか
それとも夏を謳歌しているのか知らないが
バス停までの距離がやけに遠く感じたのは確かだった
知らぬが仏とはよく聞く諺だが
意味がイマイチよく分からない
初出 「あなたにパイを投げる人たち」の即興ゴルコンダ(仮)
http://anapai.com/tanpatsu/goru/
タイトルは、るるりらさん
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