ささげ米/月乃助
{引用=
森のほとりに
もの言わぬ田は、ただひと色
深みどり
稲穂がふかく頭(こうべ)を垂れるのは、
やってくる収穫の
刈り殺されるものの 祈りでしょうか
すべてを受け容れる
東アジア的民族の あきらめにも似た
だから、わたしの良心をさかなでする
「「 今なお ことごとに殺戮は 」」
「「 アジアのいずこか 」」
「「 アフリカのいずれかの地で 」」
「「 おこなわれる 」」
死してなお 死してのみ
人の糧となることを けして、、いえ
喜びとしているのなら
命をささげるものの 神々しいすがたに
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